衣裳着人形・頭師
経済産業大臣指定
伝統的工芸品 岩槻人形
伝統工芸士
Kumakura Mitsuru
頭師として百本、千本、万本と
つくっていても、
お客さまが選ぶのは一体ですから、
一期一会のご縁、
何か光るものをと精魂込めております。
頭は何十種類とありますが、
時間とともに変化していくものです。
お客さまから古い人形の修理が来たときは、
ひと目で自分で描いたものだとわかります。
戻ってくると、
「前はこう描いていたなあ」
と懐かしいですよ。
そのお人形をお気に召して長く飾って、
修理に出してくださったんだから、
そんなときは元の通りに直します。
それを今風に描くと
違うものになってしまいますから。
やはりおひなさまは
赤ちゃんのお守りですので、
毎年出して飾ってくださることを望みますね。
いい教育になると思うんです。
何と言ってもお節句というのは、
節目ですからね。
熊倉 満
衣裳着人形・頭師
経済産業大臣指定 伝統的工芸品 岩槻人形 伝統工芸士
昭和29年埼玉県加須市に生まれる。
昭和47年人形頭師藤野常吉のもと桐朔頭制作の修行を行う。
昭和60年人形作家の第一人者である熊倉聖祥に師事し、頭の色彩技術を学ぶ。
以来研鑽を重ね伝統の技術を継承しながら、人形頭制作の研究に努めている。