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よくあるご質問

よくあるご質問について掲載しております。

ひな人形について

Q. 初節句、上巳の節句、桃の節句、ひな祭りとはなんですか?
初節句とは、お子様が生まれて初めて迎える節句のこと。三月三日のひなまつりがこの日に当たります。また、三月の最初の巳の日であることから、正式には「上巳の節句」と言います。
さらに、この頃は桃の花が咲く時期なので「桃の節句」と言う名でも親しまれています。 平安時代の宮廷貴族のひな遊びや上巳の祓いの流しびなが起源と言われ、三月三日と定められたのは今から約300年前のようです。
三月三日の節句が女性だけのお祭りになったのは、戦国の世が終り平和になった江戸時代のことです。江戸時代になると武家や町人の間でもひな人形を飾ってひな祭りをすることが広まり、江戸中期には女の子の誕生を祝って初節句にひなを飾るようになり、毎年行われるようになりました。
Q. ひな祭りには、なぜひな人形を飾るのですか?
ひな祭りはもともと、平安時代のお人形(ひいな)遊びと、人形に自分の厄を移して海や川へ流した「流しびな」の行事が結びついたものです。そこから、ひな祭りでは、人形が身代わりになり、子供に災いが降りかからないようにという家族の願いや、人生の幸福が得られるようにという暖かい気持ちを込めて人形を飾るようになりました。
Q. ひな人形は誰が買うものなのでしょうか?
昔はお嫁さんの実家から贈られることが多かったようです。しかし今では、両家で折半して買うこともあります。仲人や親戚の方は、ケース入りのわらべ人形や御所人形・市松人形などを贈るのが一般的です。
Q. ひな人形はいつからいつまで飾るものなのでしょうか?
立春(二月四日)頃から二月中旬にかけて、遅くとも節句の一週間前までには飾ってください。そして、お節句がすんだら早めに、遅くとも三月中旬までの天気のよい、乾燥している日にしまってください。また、人形を手放す際は、全国各地で行われている人形供養を受け、納めてもらうとよいでしょう。
Q. 次女、三女にも、それぞれ人形が必要ですか?
ひな人形には、そのお子様の成長と幸福を祈るとともに、その子のだけのお守りとして、又、お子様の身代わりとなって厄を受けると言う意味があります。ですから、人形を兼用したり譲り受けたりすることは、本来はおかしなことなのです。できれば次女、三女にも、それぞれ小さくても良いですがひな人形を持たせたいものです。
Q. 初節句にお祝いをいただいたら、お返しはどうしたらいいでしょう?
お祝いをいただいたら、「内祝い」としてお子様の名前でお返しをします。本来の形としては、お礼の手紙などを添えて贈ります。お子様のスナップ写真を添えても喜ばれるでしょう。ただし、その方をお祝いの席に招くのであれば、お返しはいりません。
Q. 男びな、女びな、どちらが右?左?
どちらが右でも左でも、間違いではありません。江戸時代までの日本の礼法では左が上座だったため、京都や、昔の習慣を大事にする地方では、男びなを向かって右に飾ります。しかし現在では、欧米のマナーの影響を受けて右上座が定着し、男びなは向かって左です。ただし、四段目の左大臣・右大臣は左上座で飾ります。老人の左大臣は向かって右となります。
Q. おひなさまをしまうのが遅れると、お嫁に行くのが遅れるといいますが…。
それは根拠のないことです。おひなさまを飾る時期・しまう時期は、その季節の範囲内ならいつでも結構です。ただし、しまう時はてんきのよい日にほこりを払ってからしまってください。人形は、湿気・ほこり・汚れを嫌います。
Q. ひな祭りには、なぜひな人形を飾るのですか?どんな料理を出したらよいですか?
ひな祭りのメニューには、はまぐりのお吸物やお寿司がつきものです。はまぐりはカラをぴったり合わせることから、幸せな夫婦を意味します。また、この頃、新鮮な魚介類や春の野菜が出回るので、お寿司が好まれてきました。料理の他には、お子様が好きなお菓子やジュースがあればじゅうぶんでしょう。昔はひな祭りの前夜を「宵節句」と呼び、女性を中心にパーティーをしました。今でも子供達が集まり、ひな祭りパーティーを開くことがありますが、大げさに考える必要はありません。
Q. 三人官女の真ん中の人形に眉がないのはなぜですか?
昔は、結婚をすると眉をそり落とし、歯を黒くオハグロで染めました。つまり、三人官女の真ん中の人形は、結婚している年長の女官長なのです。両側の官女は眉があるので未婚の女性ですが、一人は口を開け、一人は口を閉じています。このようにおひなさまは、十五人が全部違う顔、違う表情をしています。十五人の表情や顔を作るのは、一人の人形師。表情は違っていても、面相が揃っていることを「揃い」と言います。
Q. おひなさまの値段は、どんなところで違うのですか?
人形については、腕のよい職人かどうかが値段に反映されます。人形の作り、衣裳の金欄の品質と仕立て方、製造数も関係します。お道具については、木製かプラスチックか、木地の仕上げの細かさ、塗りの蒔絵の技術、金具の細工などで値段が決まります。その他、ひな段の材質と厚み、布の材質、箱型か木製の組立てひな段か、あるいは変り型のひな段かで、それぞれ値段は違ってきます。
Q. おひなさまの顔を選ぶときは、どんな点に注意をしたらよいでしょう?
永い間、飾って楽しむ人形ですから、あまり細部にこだわりすぎず、飽きがこないお好みの顔をお選びください。第一印象を大事に考えられたらよいでしょう。チェックポイントは、バランスがとれていて仕上げがキレイかどうか。人形の顔のことを「頭」と言いますが、セットの場合は同じ職人の手による「揃頭」であるかどうかもポイントです。京風頭は眼が細い古典的美女、一方、江戸風頭は眼の大きい現代風美女とも言えます。頭は下から見上げると明るく見え、見下ろすと少し暗く見え、見る角度によって表情が変わります。
Q. 衣裳については、どんな点に注意をしたら良いでしょう?
全体としての配色のよさ、仕立がキチッと固く感じられること、衣裳の仕上げがていねいで着つけがだらしなくない点にご注意ください。衣裳の色柄はお好みですが、全体の調和をお考えください。木目込人形のチェックポイントは、キレが木地に密着していてデコボコしていないこと、ヒダにきめこんだ部分がケバだっていないこと、人形の座りが安定していることです。
Q. おひなさまはどのように選べばよいのでしょうか?
まず予算を決めて、飾る場所のサイズを調べておきます。ひな人形には衣裳着人形と木目込人形がありますが、顔、衣裳、形、大きさのバランスなど、全体の調和のとれたものをお選び下さい。
Q. おひなさまをしまうときはどのような形で収納するのでしょうか?

収納箱飾りの場合

収納箱飾りの場合 収納箱飾りの場合

親王飾りの場合

親王飾りの場合 親王飾りの場合

三段飾りの場合

三段飾りの場合 三段飾りの場合

Q. 「後の雛」とはなんですか?
江戸時代初期、この9月9日の重陽の節句(菊の節句)に、自分自身のため「健康と長寿」の願いを込めて、虫干しを兼ねて再び雛を飾る風習がありました。3月3日の節句に飾る雛に対して9月9日の重陽の節句に再び雛人形を飾ることを「後の雛」といいます。
Q. 「重陽の節句」とはなんですか?
9月9日、重陽の節句は、邪気を祓い長寿を願って菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わしてお祝いする五節句の一つです。旧暦では、菊が咲く季節であることから菊の節句と呼ばれています。
Q. なぜ「後の雛」に雛人形を飾るのですか?
この日、邪気を祓い長寿を願ったり、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべて酒を酌み交わして祝ったりしていました。また、「菊の被(きせ)綿(わた)」といい、9月8日に菊の花に綿を被せておき、翌日、その綿で身体を拭うと菊の薬効により、長寿になるといわれました。また、江戸時代初期、重陽の節句に自分自身のため「健康と長寿」のねがいを込めて再び雛を飾る風習がありました。このような古くからの良い風習の“復活”を願い、私ども久月では、「後の雛」を盛り立てようと考えています。「健康と長寿」を祈って「後の雛」に自分のお雛様を飾りましょう。
Q. 「後の雛」はいつからいつまで飾るものでしょうか?
9月9日から、旧暦の9月9日頃の10月15日(人形の日)にかけて菊の花を添えてお飾りください。そして天気の良い乾燥している日にしまってください。

五月人形について

Q. 端午の節句の由来はなんですか?
端午の「端」には「はじめ」という意味があり、「月の初めの午(うま)の日」を意味します。この「午」は数字の「五」と同音であることから、いつしか5日をさすようになりました。
【奈良時代】
奈良時代になると5月5日の節会(宮中の宴会)が重んじられ、端午は5月5日に限られた呼称になりました。節会では、無病息災を祈って、天皇が冠に菖蒲をつけ、臣下にも菖蒲酒をあたえ、御殿の軒には菖蒲をふきました。菖蒲には邪気を払うという言い伝えがあったのです。また、騎射や走馬の儀式も行われ、天下の安全を祈りました。
【鎌倉室町時代】
鎌倉室町の時代になると、政治の中心が朝廷から武家に移りました。武家の間では、菖蒲が「尚武」つまり武を尊ぶの意味にも通じるので、「尚武の節目」としてこの日が重んじられたのです。
【江戸時代】
端午の節句が現在のように男の子の誕生を祝う日になったのは、江戸時代に入ってからのこと。女の子のひな祭りと並んで、武家の間だけでなく、広く庶民の間にも広まり、男の子の健やかでたくましい成長を祈るようになりました。
Q. なぜ五月人形をかざるのですか?
兜や鎧は身を守る道具。武家社会の中で、男子にとって非常に大切なものでした。やがて江戸時代に入り、泰平の世となってからは、子供の身を守り、災いがかからないようにという願いを込めて、鎧や兜を飾る風習が広がりました。赤ちゃんがたくましく立派に育つようにという祈り、そして受験や就職、結婚など人生の幸福に恵まれるようにという気持ちを託して飾るのです。
Q. なぜ菖蒲を飾るのですか?
古来、菖蒲には邪気を払う力があると信じられていました(現在でも、菖蒲の葉や根を刻んで、湯に入ると健康によいとされています)。故に昔から、5月5日の日に無病息災を祈る宮廷行事で用いられ、民家でも軒に飾られたり、子供の遊びに使われたりしました。武家の時代になると「菖蒲」と武を尊ぶ意味の「尚武」が結びつき、男の子にふさわしいものになりました。また菖蒲の花がこの季節に咲くこともあり、端午の節句に欠かせないものとなったのです。
Q. どんな人形を飾ったらいいですか?
五月飾りは、家の中に飾る「内飾り」(鎧飾り・兜飾り・子供大将飾り)と屋外に飾る「外飾り」(鯉のぼり・武者幟)に大きく分けられます。お子様の無事の成長を祈るための内飾りと、立身出世を祈るための鯉のぼりとは、質も意味あいも違うので、できれば両方飾ることが望ましいとされています。
Q. 五月人形はだれが買うものなのでしょうか?
一般的には、お嫁さんの実家から贈られるとされていますが、今日では、かわいいお孫さんのために両家で折半し、たとえば、鯉のぼりはお嫁さんの側で、五月人形はお婿さんの側で、というように分けることもあります。
Q. 五月人形はいつからいつまで飾るのでしょうか?
春分の日(3月20日)頃から4月中旬までには飾りたいものです。なんといっても重要なことは、毎年飾ること。年1回のお子様のためのお祭りですので、ぜひ、めんどうくさがらずに飾ってください。ご家族の願いもきっとかなえられるでしょう。しまうのは、季節の節目という節句の由来を考えると、5月中旬までの天気の良い日にしたいものです。鯉のぼりも同じです。
Q. どのようにお祝いしたらよいのでしょうか?
本来は5月5日の当日、または5月4日の晩(宵節句と言います)に、お客様をお招きしてお祝いします。お祝いをいただいた方をお祝いの席に招待すれば、お返しの必要はありませんが、来られない方には、お子様のお名前で内祝としてお返しします。古くから、粽や柏餅が多く使われています。赤ちゃんのスナップ写真を添えたお手紙といっしょにお贈りすれば、なお喜ばれます。
Q. 次男、三男が生まれたら人形はどうするのですか?
五月人形は赤ちゃんの身代わりとなって厄を受けています。一人一人のお守りなのです。神社のお守りを2つに割って、2人で分けることはしないのと同じように、父親の五月人形を譲り受けたり、兄弟兼用にしたりすることは避けたいものです。何かの事情で人形を持っていられなくなったら、全国各地で人形供養が行われているので、供養を受けてからおさめてもらいましょう。
Q. なぜ粽(ちまき)や柏餅を食べるのですか?
二千年以上も昔、中国にあった楚の国の屈原という詩人が、国を憂いながら汨羅の河に身を投げて死にました。その日が5月5日だったので、楚の国の人々は屈原をしのび、毎年この日に竹筒に米を入れて河に投げ入れ供養しました。これが粽のはじまりです。柏の木は神事に使われ、赤ちゃんに丈夫に育ってほしいと願うお祝いに、ふさわしいものだったのです。又、新しい葉が成長してから古い葉が落ちるため、めでたい植物と言われています。

破魔弓・羽子板について

Q. 初正月とはなんですか?
初正月とはお子様が生まれて初めて迎える新年のこと。年末になると厄除けとして、男の子には破魔弓を女の子には羽子板を贈ってお祝いする風習が江戸時代からあり、今なお受け継がれています。
Q. なぜ破魔弓、羽子板を飾るのですか?
こうして贈られた破魔弓、羽子板を家の中にお正月らしく華やかに飾ることを特に「お正月節句飾り」といいます。医療が未発達で、栄養衛生面でも貧しかった昔は、生まれる子どもが無事成人するのは大変な事でした。親たちは子どもが病気にかからないよう、無事な成長を願い、この様なお祝いを行いました。羽子板遊びでつく羽の黒くて堅い玉は「無患子(むくろじ)」といい、「子が患わ無い」とも読めるように、無病息災のお守りの意味もあります。また、「はね」が飛ぶさまが病気を運ぶ蚊を食べるトンボに似ていることから、子どもが蚊に刺されないように、病気にならないようにとの願いも込められました。現在も女児誕生のお祝いとして、また、健やかな成長を願う”お守り”として、初正月に羽子板を贈り、そして飾るのです。また、正月儀式の射礼として武家に伝わった「破魔弓」は江戸時代になってから、正月飾物の代名詞的なものになり、現在では男児が生まれて初めて迎える初正月に「健やかに、逞しく、力強く」育ての願いをこめて破魔弓を飾っています。
Q. いつからいつまで飾るものでしょうか?
12月の中旬頃から、翌年の小正月(14~16日)までにかけて、遅くとも30日までには飾ってください。31日は祝い物の一夜飾りといいますので、出来れば避けてください。また、お正月だけではなく、羽子板は桃の節句、破魔弓は端午の節句にもお飾りください。
Q. 誰が買うものなのでしょうか?
一般的にはお嫁さんの実家から贈られるとされていますが、今日では、かわいいお孫さんのために両家で折半して買うこともあります。